~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • トイレに一礼をして掃除に入る人たち

    2006年12月01日

    この十月、台湾国立高雄第一科技大学にて、台湾高雄清掃学習会が開催されました。今回は、大学生・教職員・行政員・会社員・子供たち、と多彩にわたる450名の人たちで開催され、日本からは掃除リーダーとして9名が参加いたしました。台湾の人たちの掃除手順は日本と同じでしたが、掃除に入る前に、全員がトイレの前に並び、両手を合わせて一礼する姿を見て、感動いたしました。

    「すべてをあるがままに受入れ、磨かせていただく」、この姿勢こそトイレ掃除の真髄と思いました。そして、その後、トイレをがっちりとつかみ、一心に磨く姿を見て、むしろ私の方が学ぶことの多い掃除実習となりました。

    このようにトイレ掃除は、問題から逃げることなく、真正面から取組むことで問題を解決することを教えてくれます。今の世の中の多くの人たちは、問題を他人事として批判、評論することが多くなりました。関係者は、そのように遠巻きに問題を見るのではなく、自ら現場へ下りて問題にがっちりと手を入れる姿勢を示していったならば、世の中は、もっとよくなっていくのではないとか思っております。

    今、世の中は、いじめが問題となっていますが、いくら監視を強めても、その体質を変えない限り、いじめは解決しないと思います。その意味でも、掃除は物を大切にする心、人を大切にする心を養うものと思っております。

    来年の6月には、台湾で掃除に学ぶ会の第二回世界大会が開催されます。
    ぜひ、ご参加ください。

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