~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 先の見えない時ほど、根づくりを大切にしよう

    2010年10月01日

    1991年に日本はバブル崩壊し、それ以降、日本経済は拡大基調から縮小基調に入りました。しかしながら、国も地方も会社も国民も、その事実を認めることなく、拡大経済の復活を夢見て予算処置をしてきました。その結果、国は膨大な赤字国債を発行することになり、財政破綻への道を歩んでいます。企業も拡大を基調とした計画を立てていきましたが、実態は収益縮小への道を歩み、総企業の約70%が赤字体質となってきました。

    いよいよ、この実態経済を下部構造とした動きと、その上に立つ国民生活や企業経営を上部構造としたネジレ現象の矛盾が表面化し、大混乱の時代となります。

    また、グローバル化し情報化した時代において、日本の優位性は失われ、新アジアの時代となってきました。その中で、私たち国内に残る中小企業は、どのようにしたらこの混乱期を乗り切っていけるのでしょうか。

    正に今年の豪雨、猛暑に見られるように、猛威の中で多くの樹木が立ち枯れを起こしました。このとき、樹木を支える根がどれだけ深く細かく張られているかで命運が分かれるように思います。

    会社にとっての根づくりとして、今年は秀観塾(社内研修塾)では、「当り前の事が、当り前にできる会社」をテーマにしてきました。そして今、素晴らしい意見が、職場の中で活かされています。

    そして、この「当り前の事が、当り前にできる会社」の根づくりの中で、次の3つを始めました。

    1.一人一役運動

    全員が身近なテーマを持ち、職場をよくしていくために関わっていくことが、大きな下支えとなってきました。指摘から改善、維持へと変ってきました。

    2.徹底した職場清掃

    全員が毎朝の清掃では補えないところへ入ることにより、設備の保全管理と環境整備がより進みました。具体的には、月初めの仕事時間内2時間。毎週月曜日の昼の仕事始めの20~30分間。また、職場によっては、毎日午後一番と仕事終りに掃除を行い、みんなも掃除効果の自信が付いてきました。

    3.ポカミス防止活動

    全員がつながっていることを再確認し、各自がポカミス防止目標を出し合い、職場ごとに大きな用紙に張り出すことで、現況が一覧して分かるようにしました。そして、毎週の朝礼で、ポカミス状況を発表していくことにより、仕事への意識が一段と高まり、品質向上につながってきました。

    「過去相も現在相も決定相ではない。過程相にすぎない。」ことを肝に命じよう。目先に惑わされるな。一年たてば状況は一変することがある。

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