~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 掃除は、『幸せになる道』を教えてくれています

    2015年03月01日

    先日、一時間半ほどかけて、工場の一角の天井と壁をしっかり掃除をした時の事です。美しさを取り戻したのは勿論の事、場の落ち着きと何とも言えない雰囲気が醸し出され、喜びに浸ってしまいました。このようなことは、掃除をしている人たちに共通することとは思いますが、改めてその大切さに気付きました。

    人間は、置かれた環境の影響を受けて思考や道徳観を身に付けることから、どのような生活環境で育ったかで、その後の人生を決定づけるとも言われています。しかしその一方で、人間は環境を作る能力もあると言えるのです。

    特に、掃除は、よき環境作りの基本業と言われていますが、掃除をしていれば、みんなが幸せな人生を歩めるのかと言うと、そうばかりではないようです。何が違うのでしょうか。

    そのことが端的に分かる逸話を聞きましたので、紹介いたします。

    ある旅人が、地方の村を通りかかった時のことでした。その村では、新しい教会が建設されている最中で、建設現場で二人の石切り職人が働いていたそうです。そこで、その旅人は、二人の職人に、「あなたは、何をしているのですか?」と尋ねました。

    最初の石切り職人は、不愉快な顔をして、ぶっきらぼうに、「生活のため、このいまいましい石を切るために、毎日、悪戦苦闘しているのさ」と答えました。

    そこで、もう一人の石切り職人にも、同じことを尋ねましたところ、表情を輝かせ、生き生きとした声で、「ええ、今、私は、多くの人々の心の安らぎの場となる素晴らしい教会を造っているのです」 と答えました。

    最近、今まで以上に早朝掃除が楽しくなったのです。それは、朝目覚めると、「今日はどこを掃除しようかな」と思いながら、その場(設備・物)の美しさを取り戻すと同時に、『いのち』にふれ合える喜びを感じられるようになったからです。『いのち』は、多くの人たちとのつながりで生かされていると思っています。

    『ユングの幸福5条件』

    1. 心身共に健康であること
    2.
    美しいものに感動する能力を持つこと
    3. 人間関係が豊かであること
    4.
    朝起きた時その日にやるべき仕事があること
    5.
    自分で程よいと思う程度のお金を持っていること

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