~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 楽は苦の種。苦は楽の種。(白隠禅師の言葉)

    2013年09月01日

    問題から逃げてばかりいる人は、問題につぶされる
    好きな物ばかり食べている人は、好きな物が食べられなくなる
    気の合う人としか付き合おうとしない人は、孤独になる
    自分の事ばかり優先している人は、助け船がやってこない

    嫌なことは避け、楽しく過ごせたならば人生最高、と思う時期がありました。実際、上の四点セットの様に、嫌な仕事を避け、趣味の延長のような仕事をし、毎日気の合う仲間と好きな飲食を楽しみ、好きなように暮らしていた知人がいました。

    つい最近、橋のたもとで、杖を支えにして体を休めていた老人がいました。その顔はしわくちゃで、よく見ると、私の知り合いの50代の彼でした。

    若い時の彼は、快楽を求めて遊びほうけた話をして周りを盛り上げ、真面目に仕事をしている自分がバカらしく思えた時もありました。しかし今回、生気をなくし、すっかり老人姿となった彼を見たとき、愕然として考え込んでしまいました。

    人間は、誰も最初から能力のある人はいません。能力は、体験を通じて身に付くもので、本を読んだからと言って知識は増えても、能力とは成り得ません。能力は、苦労したり失敗したりして、身に付いていくものです。そして、誰しも苦労のない人生なんてありませんから、問題から逃げることなく、問題に対峙してきた人にのみ、難問を抱えても、対処できる 『生きる智恵』 が付くのです。

    しかし、若い時から逃げていた人は、体力の衰えと共に対応力が落ち、些細な事にもいつも追い回されることとなり、生きる自信をなくしていきます。「若いときの苦労は、買ってでもせよ」は真理です。

    次に、好きな物ばかりを片寄って食べてきた人は、糖尿病などの生活習慣病となり、食事制限を受け、好きな物が食べられなくなります。また、コンビニ食品の様なものばかり食べている人は、防腐剤や化学添加物の影響で、腸内細菌の悪玉菌も善玉菌も激減させ、体力の減退と共に老化が早まり、免疫力が落ちていきます。日本人は、昔ながらの手作り日本食 『みそ汁・納豆・ご飯・野菜・魚等』 が一番です。

    最後に、人間関係ですが、私たちは、元々同じ価値観の人たちと生活している訳ではありません。例え、夫婦であっても、子であっても、価値観は違います。まして、自分自身の中にも、いくつもの心が同居しています。考えの違う人たちと、どう付き合っていくのかが社会生活です。そのことが受け入れられない時、人は孤独になっていきます。

    よき人間関係の中にこそ、人生の幸せがあります。自分のことは分からなくとも、人のことはよく分かります。その為に、身近な人たちへの感謝、お礼の言葉を多く使ってください。そうすると、不思議と自分の事がよく分ってきて、道は開けていきます。

    問題から逃げることなく、自分の出来ることで、人に喜ばれ役立つことを大切に、仕事に励むならば、能力が付き、よき仲間が増えていきます。そして、健康のために、外食やコンビニ弁当を控え、普通の食事をとりましょう。

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