~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 母校の後輩へ-中津商業高校卒業式にて

    2011年03月01日

    先日、母校である中津商業高等学校で卒業式が行われ、卒業生に祝辞をのべる機会をいただきました。その際、後輩のみなさんの門出に、これまでの自分自身の人生を振り返って、「人生は出会いで決まる。よき出会いをしてください。」という言葉を贈りました。

    実は、私の人生の転機は、高校3年生の時にありました。それまでの私は、成績も悪く、スポーツは何も出来ず、友達も少なく、人前で話すらできない落ちこぼれでした。その為によくいじめられ、学校に行くことすら嫌でしかたがありませんでした。

    3年の秋口になると、大半の生徒は就職が決まり、真面目に授業を受ける人は少なくなっていきました。授業中に後ろを向いたり自分勝手に話したりすることは当り前で、中でもお年寄りの先生の時がひどく、先生をバカにしている様子が許せませんでした。でも私には、みんなに注意する気力はありませんでしたので、せめて自分だけでもと一人姿勢を正し、先生の顔を見て聞くことにしました。すると先生は、にこりとされて、それ以降、私に向けて一所懸命に授業をすすめられました。

    それからです。何かに付けて声をかけていただけるようになり、そのことが嬉しくなって、他の授業も真剣に聞くようにしたところ、多くの先生方から声を掛けていただけるようになったのです。そして、大学へ進むことを奨められ、これはオフレコにしていたことですが、内申書をオールAの最優秀に修正していただき、特別推薦で大学進学をはたしました。

    それからというもの、せめて自分だけでも、出来ることでよいと思ったことは実行するようにしてきました。このことが、人生を大きく変える切っ掛けとなり、今日まで下記の3つのことを大切にしてきました。

    1. 周りがどうであろうと、自分から相手の喜ぶことをしていくこと。そうすると、相手も私を大切にしてくれる。例え自分には力がなくとも、出来ることは一杯ある。例えば、相手の話を聞く、挨拶をする、声掛けをする、など。

    2. 起きた問題、頼まれ事から逃げないこと。人生には、必ず、嫌なことや問題が起きますが、問題から逃げないこと。問題は今の自分に必要だから起きるのであり、それに取組む姿勢が自分を成長させていくのです。問題から逃げて成長した人はいません。

    3. 求める理想像や目標があったならば、その場に自分を置いていくこと。そして、目標を一緒にする仲間を大切にして、練習や訓練、勉強を惜しむことなく続けることです。

    人生は、出会いでつくられていきます。よき人との出会いには、自らを磨き、求める姿勢が必要です。その為にも、相手に役立つこと、喜ばれることを大切にしていってください。

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