~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 無意識下の教育

    2014年05月01日

    教育には、意識しての教育と無意識下での教育があります。一般的に、本を読んだり、研修に行ったり、自分から進んで行う勉強は、大半が意識を持った能動的なものです。普通の教育とは、自らが意識を持って取り組む学びを教育と考えている人が多いと思います。

    しかしながら、よくよく人間の成長過程を見てみると、「無意識下の教育」によって、思考や言動、習慣の基本が作られているのです。つまり、「無意識下の教育」とは、その人が育つ環境のことです。

    私事を話します。我が家では、私は「パパ」、女房は「お母さん」と呼ばれています。それは、もともと私は「お父さん」、女房は「ママ」と呼ばれたかったため、子供たちが生まれてから、自分たちが呼ばれたいように、私は女房のことを「お母さん」、女房は私のことを「パパ」と呼んでいたためです。

    その結果、我が家に飛び交う言葉環境は、「パパ」「お母さん」となり、子供たち三人は、無条件に、私のことを「パパ」、女房のことを「お母さん」と呼び、これが普通となってしまいました。正に、子供は親が思うようには育たない一例となりました。

    そして、もう一つ事例があります。先輩から「子供を勉強好き、仕事好きな子に育てるコツ」を教わったことです。家では極力「本を読め」「本を読んで聞かせよ」「子供の前では、絶対に会社や仕事の愚痴、不平不満は言わない」「朝、張り切って仕事に行く」。このことを守り通したら、必ず、子供はその通りに育つこと間違いなし。

    これらに関しては、女房と意見一致。即実行、継続の結果、三人の子供たちは、みんな勉強好きとなり、希望の進路を進むことができました。そして、結婚した今では、子育てをしながらも、仕事熱心で、資格を活かして自活の道を歩んでいます。

    よいことほど、押し付けることで、相手に受け入れる気持ちがないと、ストレスや反発心となって逆効果を生んでしまいます。

    そこで、気づきを深め、物事を素直に受けとめられる人格をつくるのに最も役立つのが、掃除なのです。掃除を続けていますと、無意識の内に、誰もが小さなことに気が付くようになり、ゴミを捨てなくなり、マナーが良くなって、物を大切にするようになっていきます。そして、人間関係を大切にするようになり、自分自身をも大切にするようになります。

    こうして、掃除を続けてきた子供たちが、自律心を養い、自分らしさを発揮して成長していく姿を見ていて、掃除は、物を磨いているようであって、実は自らを磨き育てている、ということを学びました。

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