~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 掃除、本当に凄いと思います

    2017年12月01日

    掃除を始めて26年。そのきっかけは、平成3年11月23日、鍵山秀三郎先生との出逢いでした。

    鍵山先生が、「30年間、毎日、掃除を続けてきました。そのお蔭で、人生も、会社も変わってきました。掃除を通じて、世の中から心の荒みをなくしていきたい。」と自己紹介された時、その言葉が、まるで稲妻のように体を突き抜けるように入ってきました。そして、翌日から近くの市神神社の掃除を始めました。

    この26年間を振り返ってみて、鍵山先生の言われた言葉の通り、私自身の人生においても、素晴らしい人たちとのご縁をいただけるようになり、会社もよくなってきました。そして、鍵山先生の下で「日本を美しくする会」を立ち上げ、その後、年間10万人の人たちが参加する大きな運動となり、国内外へと広まっていきました。そして今では、「掃除を活かした経営」を見学するため、海外から毎月1,2件の視察団が来社されています。

    掃除の徳は、あらゆる福を生む基礎となる

    何が、それほどまでに人々を引き付けるのでしょうか。そのカギは、写真の掲示板にあるように「掃除の徳は、あらゆる福を生む基礎となる」そのものだと思います。お釈迦様の掃除の功徳の教えにある「自身清浄→他心清浄→諸天歓喜す→端正の業を植ゆ→命終の後天上に生ずべけん」の言葉の通り、掃除は総てを包容し、善なるものを育む世界があるからではないでしょうか。

    私が体験から学んだことの、一つ目は「自分自身の成長」であり、二つ目は「会社での変化」、三つ目が「社会貢献」です。

    一つ目の自分自身の成長として、(1)よき人たちとのご縁をいただけるようになり、人間関係の巾が広がりました。(2)物事を受け入れられ忍耐力が付きました。(3)何事にも感謝の気持ちが持てるようになりました。

    二つ目の会社での変化では、(1)社員の人たちが温和になり人間関係がよくなりました。(2)労使共に同じ方向を向かって仕事が出来るようになりました。(3)お客様に恵まれるようになりました。

    三つ目の社会貢献では、(1)毎月の市神神社、会社周辺の掃除を通じて地域の人たちに喜ばれる会社になりました。(2)毎年の大正村掃除に学ぶ会を初め、地域の学校・会社に掃除のお世話が出来るようになりました。(3)日本を美しくする会の設立メンバーとして、この運動を広く広めることができました。

    そして、特に感じた事は、「最大の気付きは、掃除を続けていることで、無意識の内に自己変革が起きること」です。それは、人は見ている物に心が似ていくと言われるように、人は置かれた環境に無意識の内に影響を受けています。つまり、相手の美しさを取り戻していることが、自分自身の美的な思考を引き出し、対するものの喜びが、我が喜びとして生き甲斐となっていくことを強く感じております。

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