~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 新たな挑戦「掃除道で憩いの場に」

    2023年03月01日

    グループ会社であるナカヤマ白坂工場に隣接しているお不動様と雑木林を、心休まる憩いの場にすべく挑戦を始めました。

    掃除の醍醐味は、汚れ荒れ果てた場所であっても、手をいれることでその場が持っている良さを引き出し、本来の姿を取り戻すことです。そして、来られる人たちにも安らぎの場を提供できるようになります。また何よりも、場づくりに携わった社員の気持ちも、人に役立つことでやりがいが生まれてきます。

    そもそも私が掃除を始めたのは、31年前に鍵山秀三郎相談役との出会いにより、掃除の素晴らしさをお聞きし、汚れ放題だった近所の神社境内の掃除を始めたことからです。毎朝の掃除で境内が美しくなるにつれて、社殿、トイレ、手洗い場の建替えが始まり、神社らしさがよみがえり、神聖な場となりました。

    この体験から、お釈迦様の掃除の功徳、「1.自心清浄、2.他心清浄、3.諸天歓喜、4.端正の業を植ゆ、5.命終の後、まさに天上に生きん。」に確信を持てるようになり、会社への導入は勿論、日本を美しくする会発足にもなりました。

    そこで今回、白坂のナカヤマ敷地内にあるお不動様と隣接する池のある雑木林(東野下組生産組合所有)の整備に取り掛かることにしました。

    最初に取り掛かったのが、お不動様の建物と室内の清掃・整備です。畳の張替え、電気器具の取り換え、屋根と朽ちた軒下の修繕を、社員の人たちと共に続けてきました。そのお陰で、お不動様が神聖な場所に生まれ変わってきましたので、次に、隣接する荒れ果てた雑木林に取り掛かることにしました。

    雑木林の中には池があり、その周辺には竹が生い茂り、荒れ放題で人が寄り付ける状態ではありませんでした。そこでまずは、生い茂る竹を一本一本切り出すことから始めたのですが、場のイメージが少しづつ変わり始め、風通しもよくなり、素晴らしい場になってくる楽しみが出てきました。

    今年は、お不動様と周辺を整備することで、社員だけでなく近隣の人たちにも来ていただけるような場にしたく思っております。

    最後になりましたが、今は亡き前会長の田中春雄が、「桜百選の森 梅露庵」に私財を投じて地元の人たちと共に取組んだことが思い出されます。私も、父親と同じような、人に喜んでもらえることが生き甲斐になってきたようです。

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