~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 「七人の侍」からのヒント

    2009年02月01日

    先日、久しぶりにゆっくりと映画を楽しむことが出来ました。その映画は、1954年に製作された、黒澤明監督の名作「七人の侍」です。

    戦国時代、戦いで行き場を失って盗賊となった野武士の襲来に悩む、ある村の農民たちが、武士を雇って村を守る物語です。

    名優 志村喬が、七人の侍の総大将として、農民たちを巧に組織しながら、先頭に立って戦い、秋の収穫期をねらって襲ってきた野武士たちを壊滅させますが、侍の内、4名が死んでしまいます。そして、翌年の初夏、4名の墓が風でふかれている下で、農民たちの楽しそうな田植えが始まりました。それを見て、志村演じる勘兵衛が、「勝ったのは百姓たちだ。わしたちではない。」との一言が、大地とともに生きる人間が勝利者となっていく様を映して終わります。この映画は、その後、多くの監督にも影響を与えた名作として残っています。

    「七人の侍」には、この世界大不況の中で、どう経営をしていったらよいか、ということへのヒントをありました。未曾有の不況が野武士であり、七人の侍が経営者や幹部であり、農民が社員、と置き換えてみたのです。

    まず農民が、野武士の大群と戦う決意をし、侍を雇い、その侍に指導権を任せました。そこで侍リーダーの勘兵衛は、「戦いは攻めることより、守ることが難しい。ただし、守ることだけでは城はもたない。攻めることも必要。」と考えます。また、農民にも「仲間を守ってこそ、自分も守られる」から、「自分勝手な行動は許されない」ことを教えます。

    そして、村の守備が十分でないところには、補強作業を行い、外部からの進入を困難な状態にしました。また、農民には竹やり訓練をし、新入した野武士に集団で対峙させる訓練を行いました。その上で、野武士が村内に入りやすい新入口を作り、一騎づつつぶして行く戦法を取り入れました。これらの準備のお蔭で、野武士の襲撃を食い止め、野武士を全滅させていきました。

    今まさに、この世界不況は、3月過ぎにも大不況として襲ってきます。その為、ナカヤマグループでは、1月からリーダークラスを中心にした職場環境の改善活動を行い、とてもスッキリとした環境と、ムダが排除されて効率の良い状況が整ってきました。

    次に、全社統一目標下での個人目標を考え、PDCAサイクルでの運用の意思統一が出来ました。また、作業標準書の見直しも現場単位で行い、常に最新のものとなりました。そして、全員経営を推進するために、МG(マネージメント・ゲーム)への男性社員全員受講が始まりました。

    一方、攻めとして、「客先クレームゼロ」をスローガンにし、外観検査機をメインに各種検査機のフル稼働を行い、営業は目標訪問回数達成を目差し、御用聞きスタイルできめの細かい展開をしております。このことで、少しづつ新規受注を増やし、不況からの脱却が出来るものと期待しております。

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