~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • やれば出来る。廃棄商品0円、長期貸付0円、二冠同時達成!

    2012年04月01日

    ナカヤマ・グループのナカヤマ食品部の2月在庫調べで、廃棄商品が0円、長期貸付が0円となり、重点目標が同時に達成されました。これは過去に例のないことであり、驚きです。

    今から15年ほど前になりますが、ある経営コンサルタントの先生から、食品部の仕事は、これからの時代の趨勢からして、一番最初に成り立たなくなるとの指摘を受けたことがありました。

    業務用食品卸業は、客先がレストラン、学校給食、ホテル、ゴルフ場等です。事実、多くの飲食レストランはナショナルチェーン化され、地域に残るところは小さなお店となり、ホテルやゴルフ場のような大口客先は、都市部の大手食品卸業者に取られてしまい、経営がなりたたないと言われています。

    現在、ナカヤマ・グループには、3社4事業部がありますが、その中で一番、一人当りの収益を上げているのが、食品部です。確かに、以前の食品部は、粗利益が少ない中、小口の客先が多く、代金回収も難しく、長期貸付に苦しんでいました。尚且つ、小口対応の為、在庫が多く、廃棄は必要経費として年間400万円以上を計上。この状態でしたから、当時の食品部の経営は大変でした。

    しかし現在では、毎期、売上、利益を更新し、新たにインターネット事業部も新設され、先が楽しみな事業部となってきました。

    以前の厳しい状況から脱することができたのは、食品部の山田部長を中心に、社員一丸となって、下記の課題に日々取り組んできた結果であります。その中で、重点として取り組んできたことを述べます。

    1. 全員参加の経営計画作りを核とし、課題とコース目標を明確化し、毎月定期フォロー会議を行ってきました。また、PDCAのサイクルを実施してきました。

    2. 毎月、長期貸付0円目標の達成状況を確認し、もし代金回収が遅れている場合は、その原因と状況を確認し、それでも遅れる場合は、山田部長が直接客先訪問して回収してきました。

    3. 在庫における廃棄商品の目標を半期20万円として、目標達成のために担当者を決め、賞味期限を常に把握し、在庫状況を全社員が周知する為、定期的に冷凍庫、倉庫に身を入れ、期限の短いもの(原則3ヶ月)を営業全員で拾い出し、売り切る努力をしてきました。

    この3項目を実施するために、そのベースとして大切に取り組んできたことが「掃除」です。今回の結果は、掃除を通じて、商品倉庫・冷凍庫の整理整頓、配送車の洗車を徹底すると共に、情報の共有化を進め、総ての効率を上げてきた結果だと思います。

    目標を掲げても、やる前から、腹の中では不可能だと思う人がいますが、それでは初めから負け戦で達成はできません。全員が、やれば出来るとの決意を持って、その気になって取り組むところに栄冠があります。今回、食品部は、素晴らしい実績を見せてくれました。

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