~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 見えないところが、見えるところを作っている。 「奇跡のリンゴ」の生まれた秘密

    2014年12月01日

    昨年映画化された、木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」を観た人たちもいると思いますが、木村さんは、世界で初めて無肥料・無農薬でリンゴを育てた人です。今では、木村さんのリンゴを手に入れるのに、三年待ちとのことです。

    木村さんは、22歳でリンゴ農家に養子として入り、他の農家と同様に農薬散布をして大規模農園を経営することになりました。しかしながら、奥さんの美千子さんが農薬アレルギーで苦しむのを見て、奥さんの為にも農薬を使わないリンゴ栽培に挑戦することになりました。

    しかし、無農薬栽培に挑戦したことで、害虫が押し寄せ、葉を食い散らし、リンゴの木が枯れ始めました。そして、収入は途絶え、近所の人たちから「かまど消し」(生活破綻者)と疫病神のように言われても無農薬栽培にこだわり続けました。

    その後、リンゴ園の一部を手放すほどに生活に困窮し、前途を見失った木村さんは、命を絶つべく岩木山中へ入って木の枝にロープをかけようとした時、足元がくるって転がってしまったそうです。

    その転倒した先に、青々と茂ったリンゴの木を発見し、その木の下に駆け付けたところ、それはリンゴの木ではなかったそうですが、その立派な木を支えている土の「ふかふかの絨毯」のような柔らかさと、醸し出すほのかな土の香りに感動し、目の前にパッとひらめいたそうです。

    「そうだ、自分が長い間、失敗してきたのは、土を見ないで、葉っぱや枝の見えるところだけ見て、一所懸命堆肥を与えたり、雑草をかったりしてきたことが、かえって土のバランスをこわしてきていた。見えないところにこそ、大切なことがあることに気が付きませんでした。」「それから土の中を見ることが始まったのです。」そのことに気がつくまでに6年が経っていました。

    そして木村さんは、土壌をよくするために、無農薬・無肥料で大豆の根粒菌等を利用した土づくりに丹精込めて取組み、自然と共生することで、これまで世界で不可能とされていたリンゴ栽培に成功されました。そして今では、この農法は木村式農法と呼ばれ、リンゴだけではなく、お米、野菜に至るまで全国に広がっています。

    会社にとっての「土壌」とは、社員の人たちが働きやすく、良品が生まれやすい職場環境を作って行くことです。そして、その土壌に合った製品を育てていくならば、会社は必ず成長していくことと思います。

    その為に、私達がこれまで取り組んできた、「掃除と秀観塾」の内容をより深くしていくならば、現場を変え奇跡を生むものと確信しています。

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