9月19・20日の両日、第32回大正村掃除に学ぶ会が開催されました。
前夜祭となる19日の交流会では、上甲晃先生の記念講演に続き、食事をはさんで、「掃除を続けてきてよかったこと」をKJ法で図案化して発表いたしました。その後、4つのグループに分かれてお互いの感想を語り合い、発表してもらいました。
今回は特に、事前に81名の掃除仲間から160通のアンケートを寄せていただき、京都新洗組の仲間の協力を得て、KJ法によるカードの整理をして図案化したことにより、交流会でのディスカッションが大いに盛り上がり、掃除の持つ深い意味を改めて共有することができました。
寄せられたカードの内容は実に多彩でしたが、その中で最も多かったのが「よき人間関係に恵まれ、人生が、会社がよくなってきた」という感謝の声で、次のようにまとめることが出来ました。
「掃除を続けてきたことで、よき縁が生まれ、気づきや行動が変わり、思いやりの心が芽生え、心にゆとりを持てるようになりました。その結果、自分軸ができ、我慢強さと謙虚さを身に付けることが出来ました。
また、我を手放すことで人生観が変わり、人を喜ばせることを楽しめるようになり、丁寧な生き方へと変化しました。お蔭で、自分の周りの環境もよい方向に変わり、地域社会への貢献も出来るようになりました。」
このように、掃除を通じて一人ひとりが心を磨き、人生を輝かせてきたことを見事に表しています。掃除の持つ力を改めて実感しました
今回、多くの仲間からの声を集め、整理することで、掃除が人の生き方を変え、人生を輝かせる力を持っていることを強く感じました。
私が初めて鍵山秀三郎相談役にお会いしたとき、鍵山相談役は、「私は三十年間、毎日トイレ掃除をしてきました。お蔭で、人生も会社も大きく変わってきました。掃除を通じて、世の中から心の荒みをなくしていきたい。」と話されました。
あの時の言葉が、今、掃除仲間一人ひとりの実践を通じて現実のものとなり、地域や社会を照らし始めていることを、心からうれしく思っております。
このように掃除は、人の心を磨き、人生を輝かせる最高の実践となっていることが実証されています。これからも、一人でも多くの人たちが、掃除の素晴らしさに気づき、共に歩んで行けることを願っております。




